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大型株の優待を少ない資金で取得する技

「A社株式の優待品は美味しそうな洋菓子だ。是非A社の株式を買いたいが1単元100万円もするので手が出ない。どうしたらよいか・・・。」

 

このような経験はありませんか。今回は大型株の優待品を少ない資金で取得できた事例を紹介いたします。常に実践できる手法ではありませんが、良ければ参考にしてください。

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事例 モロゾフのお菓子をマルカキカイの株主優待で取得

大型株のモロゾフの優待品が自社製品だが株価が高く取得を断念。代わりに株主優待の内容がモロゾフのお菓子であるマルカキカイの株を取得。

各社の権利付き最終日の株価は次のとおりです。

銘柄 株価(単位:円) 1単元 権利取得日
モロゾフ 6,440 100株 7月末
マルカキカイ 2,326 100株 11月末

モロゾフは株式保有に加えて保有期間3年以上の要件を満たさなければなりませんが、マルカキカイにそのような要件はありません。

 

 

なおモロゾフの優待品は2,000円相当の自社製品であるのに対し、マルカキカイの優待品は1,000円相当のお菓子になります。

 

 

優待利回りの分析

 

この株取引は各銘柄の株価や指標ではなく優待品に着目する手法です。いわゆる優待利回りを比べて、同じ優待品を手に入れるのに必要な資金を比較して意思決定を行います。

 

まずモロゾフには3年以上の保有期間があるので、運用の機会損失と貨幣の時間価値を考慮します。計算は省略しますが、モロゾフ株は実際の株価よりも割高な投資になります。

 

次に優待品の額面金額を揃えます。お菓子の金額がモロゾフはマルカキカイの2倍なので、モロゾフの必要資金を2分の1で計算します。計算するとマルカキカイが10万円以上安上りになります。

 

大袈裟に書きましたが、この手法に計算はほとんどいりません。必要なのは何の優待品がもらえるかを定期的にチェックする事です。

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上記画像はマルカキカイの優待品です。美味しくいただきました。

 

今回取り上げた事例はレアケースですが、優待品がクオカードの場合は頻繁に起こります。今はどこの証券会社のサイトでも優待利回りが記載されているので、それを見て投資判断をすれば大丈夫でしょう。

モロゾフの企業情報

設立は1931年8月。

本社は神戸市東灘区。

事業主力は洋菓子の製造販売。

従業員数は連結ベースで552名。

フルサト・マルカhdの企業情報

設立は2021年10月。

本社は大阪市中央区。

主力事業は産業機械、建設機械の卸売。

従業員は連結ベースで2,005名。