権利確定日 | 4月 |
優待の内容 |
100株以上1,000株未満 自社製品詰め合わせ 1,500円相当 1,000株以上 自社製品詰め合わせ 3,000円相当 |
おなじみの緑の箱が眩しいですね。
伊藤園は、おーいお茶のメーカーで、お茶の他にソフトドリンクを多品種製造販売しています。
近年ではタリーズコーヒーを買収し、缶コーヒー市場のシェア獲得に大きな投資をしたことが話題となりました。
事業内容以外にも財務、資本関係で興味深いところがあります。
まずは株主構成です。伊藤園は本庄一族が所有と経営の両方を握る会社です。
大会社は所有と経営の分離が当たり前の時代ですが、上場企業かつ認知度の高い会社で創業一族による経営が行われているのは非常に珍しいです。
とはいえ現在(2015年6月現在)の主要株主には、BNYML-NON teaty account、ステートストリートバンク&トラスト505223、といった機関投資家の名前が並びます。ファミリー経営ということでヘッジファンドに目を付けられたのかもしれません。一族の持分が削られている印象です。
2点目の発行株式の種類についてですが、伊藤園は普通株式の他、第1種優先株式を発行しています。
優先株式の内容は、普通株式より多く配当をもらえる代わりに議決権が与えられていない内容になっています。
次に特種の株式を発行している点です。伊藤園は普通株式の他、第1種優先株式を発行しています。
優先株式の内容は、普通株式より多く配当をもらえる代わりに議決権が与えられていない内容になっています。表を使って比較すると次のようになります。
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優先株式 | 普通株式 |
証券コード | 25935 | 2593 |
議決権 | なし | あり |
配当 | 普通配当額×125% | 普通配当額 |
1単元 | 100株 | 100株 |
株主優待 | あり | あり |
信用売り | 可 | 可 |
会社経営に興味の無い方にとって優先株式は良いところだらけです。信用売りもできるのは魅力です。
気を付けたいのは逆日歩と権利落ちです。優先株式の逆日歩は例年高額になっています。そして権利落ち幅が大きいです。
さらに付け加えると、年によって信用売りの停止措置が取られる事もあります。以下私のくだらないミスの話ですが、2015年4月は信用売りが停止されました。
そこで、2015年4月期の伊藤園の株主優待について、私は優先株式の現物買いを100株、普通株式の信用売りを100株する変則リスクヘッジをしてみました。
結果は普通株式の下落幅より優先株式の下落幅が圧倒的に大きかったので、全くリスクヘッジできませんでした。
こういった変則的な事をすると思わぬ損失を出すので気を付けましょう。
お待たせしました。伊藤園の株主優待の画像です。
2013年分までは100株の場合180ml缶の小ぶりの清涼飲料詰め合わせがもらえていましたが、2014年から内容が変わり紙パックのドリンク詰め合わせになりました。
この変更は中身のバリエーションが豊かになったので個人的には良かったと思います。環境にも優しいでしょう。
到着時期は7月の暑いさなかです。届いて直ぐに飲むのではなく、冷蔵庫で1,2日冷やして飲むのが良いと思います。