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揺れる北陸。新幹線とゲンキーの株主優待

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 2024年1月1日、能登半島を震源とするマグニチュード7.6の地震が北陸地方を襲い、5か月以上経った今もなお、がれき処理等の復旧作業が続いています。このブログを制作している6月3日の早朝にも最大深度5強の揺れがありました。

 

 地震から2か月半経った2024年3月16日、北陸新幹線の金沢駅と敦賀駅の間が開業しました。これにより東京と北陸3県の最西の町が1本の鉄道で行けるようになりました。

 

以上のように、2024年が始まって3か月ちょっとの間に、北陸では地学的そして経済的にインパクトのある出来事がありました。

 

地震に関しては辛く悲しい出来事が多いのは間違いありませんが、復興需要による地域経済の活発化はいつか起きると思います。新幹線効果と併せて北陸経済が発展する事を願っています。


Genky DrugStoresが株主優待を廃止

少し前の話ですが、優待投資家界隈を揺るがすニュースです。

 

福井県に本社を置き、ドラッグストアー「GENKY」を北陸地方を中心に423店舗(2024年6月1日現在)展開するGenky DrugStores(証券コード9267)が、2024年6月20日を基準日とする株主優待をもって、株主優待制度を廃止する事が決まっています。

 

優待廃止の理由がショッキングです。2023年に自社商品券のゲンキー商品券を偽造したものが発見されたのが廃止の理由です。一旦、優待内容をクオカード変えるワンクッションを挟みましたが、公平な利益還元のあり方を考えて廃止となりました。

 

優待券は紙幣より偽造しやすく、かつ換金価値があるから犯罪集団に狙われたのでしょうが、流通範囲は限定されますし、金額もそれほど多くありません。会社としては厳しく対応しなければならないので、廃止の決定は致し方ないと思います。ですが株主からしたらとんだとばっちりです。

 

たしかゲンキーさんは、かつて優待の廃止後に復活させた事があったと思います。再び株主優待が復活する事を願っています。

偽造,カード

強盗に偽造とやばい事件が続くゲンキー

ゲンキーは5月20日と25日に、5店舗で強盗に入られる被害に遭いました。

ソース「愛知・岐阜ドラッグストア5店舗で化粧品など盗まれる

 

ゲンキーさんは商品券偽造に強盗被害と踏んだり蹴ったりです。春先は北陸新幹線のテーマ株としてGenky DrugStoresがピックアップされたのですが、なかなか難しいですね。

 

Genky DrugStoresの株価は、年末年始に52~54万円のレンジで動いた後に急上昇し、2月末と3月中旬に付けた高値(67万7千円)がダブルトップで、以後はジリ下がりの状況です。6月3日終値は前営業日比-120円の5,550円で、年初とほぼ同値です。2024年上半期の株価の振れ幅(ボラティリティ)は約25%、金額では15万円、株価も大きく揺れました。


北陸新幹線効果はどうなるか

GenkyDrugStoresの北陸新幹線効果は今後の四半期決算の発表で判断する事になります。GENKYの業態的にストロー効果で客を奪われる事は無さそうなので、堅実に成長していくと思われます。

 

もし北陸新幹線の客をターゲットにした新たなサービスを打ち出したら、株価は大きく動きそうですね。新幹線開業ブームがひと段落し、優待も廃止され、値動きのエネルギーが落ち着いている今が実は面白いタイミングかも知れません。(株取引は自己責任です)